Gengo道: ドッグフーディング

Gengoでは昨年から、社員全員が定期的にGengoプラットフォームをテストする、「ドッグフーディング」という試みをしています。テストを通して、マーケティング、オペレーション、エンジニアリング、そしてサポートなどのさざざまな部署の社員に、より多くの翻訳プラットフォームを使用してもらいたいと考えからはじまった試みです。

この 「ドッグフーディング」 という言葉は、想像がつくかもしれませんが、実際のドッグフードがその語源となっています。1980年のALPOドッグフードのコマーシャルで有名なサイエンスフィクション俳優、ローン グリーンが「自分はこのドッグフードをただ宣伝・推薦しているだけではなく、実際に自分が飼っている犬にも食べさせているのだ」と語ったことからこの言葉が生まれました。その後、MicrosoftやHPからGoogleまで、IT企業はいち早くこの手法を実践したのです。

より速いフィードバックを

毎月Gengoでは、最大$10、または175ワードほどのコンテンツを翻訳し、その翻訳をオンラインで提出します。他社の翻訳プラットフォームを試し、その体験を会社全体に共有します。ユーザーの皆さまからいただいているOpen Dataの貴重なフィードバックとGengoの「ドッグフーディング」で得た知見を合わせることで、より良いプラットフォームを提供できると考えています。Open Dataのフィードバック例をいくつか紹介します:

  • オーダーフォームに性別選択も加えても良いのではないか
  • 最初にテキストをペーストしたときに表示されたオーダーフォームのワード数が間違っていた (バグレポートを提出済です!)
  • 私のトランスレーターは素晴らしい仕事をしてくれました。あまり情報を書かずに依頼したのですが、このトランスレーターは直接書かれていない文脈までしっかり理解して翻訳してくれました
  • 今回は敢えて直訳をリクエストしました。どのような翻訳が返ってくるかを見てみようと思ったのです。そのトランスレーターは丁寧にも直訳だけでなく、より自然なニュアンスの翻訳も一緒に送ってくれました

「ドッグフーディング」には私たちのサービスを改善するためという目的ももちろんありますが、それ以上に、ドッグフーディングを通して自分たちはなぜ翻訳業界にいるのかということを思い出すことができました。

ゲンゴンズ(Gengons=弊社社員)は、「ドッグフーディング」という機会を利用して、普段やらないようなプロジェクトを進めたメンバーもいました。プロジェクトマネージメントチームのあるメンバーは、母親が自分のイタリアの先祖についての情報を集めるために使っている手紙の翻訳を依頼しました。そのトランスレーターはなんとおすすめの家系図サービスまで紹介してくれました! また、あるクラウドオペレーションチームのメンバーは、お気に入りのチャリティ団体「Paws and Stripes」のFacebook投稿を翻訳しました。私自身の体験は、これら同僚であるゲンゴンズの体験ほど崇高なものではありませんが、同じくらい楽しいものでした。

私自身の体験

Tokyo Design Week(東京デザインウィーク)は、建築家、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナー、ビジュアルインストレーションなど、多岐の分野にわたるデザインを体験できる年に一度の祭典です。デザインウィーク開催中、私はある日本人アーティストのグラフィックアートポスターに一目惚れしてしまいました。このアーテイストは、かの有名な北斎の神奈川沖浪裏の木版を元に独自の解釈を盛り込んだ作品を作り上げる、というチャレンジ企画に参加していました。

その後、数日たっても私はそのポスターのことが忘れられませんでした。そこで、Gengoを使ってそのアーティスト、菊地敦己さんへの連絡を取ることにしてみました。購入できるプリントがあるか訪ねるEメールをGengoで翻訳することにしました。メールを送ってみたところ、菊池さんは素晴らしい対応をしてくれました。なんと、そのプリントをプレゼントしてくれるというのです。

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以下、私が書いた元の英語の手紙と、Gengoによって翻訳されたその日本語版をご覧ください:

Hello Kikuchi-san,

It’s very nice to meet you, my name is Emily. Last weekend I attended Tokyo Designers Week and amongst all of the incredible exhibits of art and product design, I fell really in love with a piece of your work. It’s the one that has two water glasses, on the top one is standing upright and on the bottom the other is tilted a bit. Something about the piece really drew me in and a week later I cannot stop thinking about it. I’m writing firstly to say how much I appreciated it and how beautiful I thought it was. The other reason I am writing is that I would really like to purchase it. Do you have prints of it that are available for sale? If so, what in what sizes and price ranges are the prints offered?

Thank you so much and I really look forward to hearing back from you.

Emily Benson

 

菊地敦己様

突然のご連絡失礼いたします。

先日、Tokyo Designers Week に参加させて頂いたエミリーと申します。

私は、数々の驚くべき展示品の中から、菊池さんの作品に特に感銘を受けました。私が最も感動したのは、2つの水の入ったコップで下のコップが少し傾いている作品です。この作品は私の中でとても印象深く、1週間経った今もそのことばかり頭に浮かんでしまいます。このような作品に出会えた感謝と、本当に美しく 思ったことをお伝えしたく、ご連絡をさせて頂きました。また、可能であれば是非購入させて頂きたいと思っています。販売されているプリントの商品などはござい ますか? もしあれば、サイズや価格帯などをお教え頂けますか?

ご回答頂ければ幸いです。本当にありがとうございました。

エミリー・ベンソン

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「ドッグフーディング」がなければ、このプリントを手に入れ、菊地さんにお会いするという素晴らしい機会にも恵まれなかったわけです。このように、日常的な文章の翻訳は、素敵なアーティストと知りあえたり、国境を越えたコミュニティの中で親睦を深めたり、たくさんの素晴らしい体験を可能にするものなので、とてもやりがいのある仕事だと思います。

最後に、私から一つあなたへチャレンジを提案したいと思います。翻訳なしではコミュニケーションの取れない相手に翻訳を使って連絡してみて、その人とのやりとりを楽しんでみてください。そしてあなたの体験談を是非お聞かせください!


この記事をお楽しみいただけましたか? 他にも、実際にGengoで翻訳されたコンテンツはこちらから閲覧することが可能です。大規模の翻訳プロジェクトをお持ちの場合、ぜひお問い合わせください!

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Emily Benson

The author

Emily Benson

Bostonian turned Tokyoite, Emily handles enterprise marketing at Gengo. Passionate about translation, she joined Gengo after working with Lionbridge, the world’s largest language company. When she isn’t adding stamps to her passport, she can be found learning all sorts of languages, from Hebrew and Japanese to Klingon (nuqneH!).


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