Gengoの顔: Jesse

今回紹介するトランスレーターは、サンフランシスコのマリーナ地区で働いているジェシーです。シリコンバレーのスタートアップ企業4社でマーケティング担当副社長を務めた経歴を持つ彼は、現在サンフランシスコ市内でクロスカルチュラルマーケティングおよびPRを行う企業を経営しており、その仕事の合間に日英の翻訳をしています。

翻訳をはじめたきっかけは? フルタイムで翻訳をしていますか?

私はIT業界で10年以上働いた後、IT企業向けのマーケティングおよびPRコンサルティング会社であるOppkeyを立ち上げました。Oppkeyが専門としている分野は、ソフトウェア開発とオープンソース関連です。私には日本でソフトウェア企業を率いた経験があり、そのときの経験から、米国に事業進出しようとする日本企業にとって、米国企業との関係を築きあげて着実なスタートを切ることは非常に難しいことに気づきました。現在、Oppkeyの顧客の約半分は日本企業で、マーケティングやPRのお手伝いのほかにも、翻訳に関する業務が私の仕事にはかなり含まれています。

何ヵ国語を話せますか? また、どのように学び、語学力を維持していますか?
中学・高校時代にフランス語とスペイン語を勉強しましたが、その頃はあまり真面目に勉強しませんでしたね。ですが、大学生になった頃には心構えが変わっていて、日本語を勉強しはじめたときはしっかり取り組みました。日本語を勉強している中で日本語の文字に夢中になり、日本の近代史や芸術にも心惹かれるようになりました。最終的には同志社大学に一年間留学し、堀辰雄の『美しい村』をテーマとする卒論を書ました。その後、スタンフォード大学大学院で産業政策に重点を置きながら20世紀の日本史を学び、修士課程を修了しました。

日本語は最初の5~6年間猛勉強した上に、日頃から日本人の友人や取引先関係者と話すので、語学力を維持するための特別な努力はあまりしてはいないのですが、知らない言葉が出てくればその都度調べるようにしています。これは一生やり続けるでしょうね。あと、本はものすごくたくさん読みます。日本文学の場合は、まずは英語に訳されたものを読んで、気に入った作品は原文を読み直す、というパターンが多いです。この方が私は原文を心から味わうことができるんです。

他の人におすすめしたい本や映画はありますか?

伊丹十三 (『お葬式』『タンポポ』『マルサの女』など) や三谷幸喜 (『ラヂオの時間』など) が監督を務めた作品や、竹中直人の出演作 (『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』など) はすべておすすめですね。これらの作品は、洗練されたコメディは言語の壁を越えることができるということを実感させてくれる作品です。日本文学の短編も手軽に日本文学の醍醐味を味わえるのでおすすめです。『Tokyo Stories』(Lawrence Rogers編) と『The Oxford Book of Japanese Short Stories』(Theodore Goossen編) は、どちらも飛行機に持ち込んで読むのにぴったりの短編集です。

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あなたのオフィスまたは仕事場の環境を教えてください。

なるべく細かく区切られた典型的なオフィススペースの正反対のような空間にしようとしています。広々として風通しが良い空間で、植物をたくさん置いています。机は、ボタン1つで高さを調節できるスタンディングデスクです。普通の机の高さにしてしまってることが多いですが(笑)。その机をバランスチェアと合わせて使っています。それもズルしてしまうことが多いですが(笑)。パソコンはMacとLinuxのデスクトップを使っていて、各種の仮想マシン環境も導入しています。バックアップもかなり几帳面に取る方です。一息つきたいときはパレス オブ ファイン アーツやマリーナで散歩して気分転換しています。

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仕事中につまむお気に入りの「トランスレータースナック」は何ですか?

ミルクをたっぷり入れた紅茶が大好きで、中国の伝統的な烟茶、正山小種 (ラプサン スーチョン) がお気に入りです。あと、ひと口サイズにカットしたニンジンやカシューナッツ、レーズンをひとつかみ程度、午後に元気を取り戻すために食べることもあります。

トランスレーターの仕事で気に入っている点は?

好きなときにやれることですね。私はこの仕事が大好きなんです。翻訳は、本職であるOppkeyの経営をしている時間以外で、時間がとれるときにやっています。

トランスレーターとして仕事をはじめたばかりの人へのアドバイスは?

経済的な観点からも業務をとらえるようにしましょう。翻訳の仕事の中には、量も少なくあまりお金にならないけれど、スキマ時間にできる仕事もあります。逆に文章量の多い案件は、たくさんの報酬をもらえるかもしれませんが、費やさなければいけない時間とエネルギーは相当のものになるかもしれません。自分の価値と顧客の期待値を考慮し、その二つのバランスを見極めながら仕事を選びましょう。そうすれば、翻訳の仕事は非常にやりがいのあるものになるでしょう。

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Amber Bushman

The author

Amber Bushman

Amber currently works with the Marketing team at Gengo. With a passion for people and world cultures, she’s lived in California and Florence, Italy. Amber spends her free time brushing up on her Italian, road tripping with friends and enjoying iced coffee in abundance.


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